円形脱毛症の治療
頭髪は健康な場合でも1日100本程度までは抜けますが、円形脱毛症は突然急激に髪の毛が抜け始め、円形の脱毛班が出現します。自己免疫疾患と言われており、本来ウイルスなどの外敵から自身を守る免疫が、理由は不明ですが自分の髪の毛を攻撃することによって生じます。進行すると頭部の髪全体が抜けてしまい、円形ではなくなります。また、眉毛やひげなど髪の毛以外の毛が同様に抜けることがあります。
診断はダーモスコピーと呼ばれる拡大鏡を用いて髪の毛の形態を観察して、円形脱毛症で見られる病的な毛がないかどうかを確認します。
また、甲状腺疾患など他の自己免疫性疾患が隠れていないかを確認するための血液検査を必要に応じて行います。
治療はガイドラインに沿った治療を行うようにしています。一つの治療法で効果がない場合には、いつくかの治療法を組み合わせたり、違う治療法を提案して患者さんと相談しながら治療にあたります。